乗馬は貴族のスポーツ、もしくは西部劇に出てくるカウボーイのようなワイルドなスポーツなど、様々なイメージがあるでしょう。そのため、これから乗馬を始めたいという方は、どのような服装で行えばいいのか迷いがちです。こちらでは、メンズ用の服装について、適切な服装や揃えたいものをご紹介します。
適切な服装は?
乗馬を始めるにあたって、適切な服装とはどのようなものなのでしょうか。乗馬を始める際に、まずは乗馬体験に行くという方も多いでしょう。服装は自由としているところも多いですが、はたして本当に自由な服装で構わないのでしょうか。こちらでは、乗馬の適切な服装についてご紹介します。
乗馬には種類がある
乗馬の服装を選ぶ前に、乗馬の種類について少し見ておきましょう。乗馬には、「ブリティッシュ」「クロスカントリー」「エンデュランス」「カジュアルライディング」「ウェスタン」の5種類があります。日本の乗馬クラブでは主に「ブリティッシュ」スタイルが基本です。
ブリティッシュスタイルはオリンピックでもお馴染のスタイルなので、目にすることも多いでしょう。
乗馬体験では普段の服装でも問題はない
乗馬を始めるにあたって、乗馬体験から始める方が多いでしょう。その際の服装は、動きやすい普段着で構いません。しかし、これから乗馬を習いたいという大人の男性には、上はポロシャツやシャツ、下はチノパンやジーパンなどの、一般的なカジュアルな服装がおすすめです。
ちなみに乗馬には正装があり、大会などの公式の場では白い帯を巻いたシャツに乗馬専用のジャケット、下はキュロット、足元は革製のブーツと決まっています。いずれ大会に出場したいという方は、正装を意識してウェアを選ぶのもよいでしょう。
乗馬を始めるなら
乗馬体験をしてみて、これから乗馬を始めたいとなった場合は、乗馬用品を揃えることになります。必要な乗馬用品はたくさんありますが、まずはウェアから揃えることをおすすめします。乗馬用のパンツにポロシャツやベスト、ジャケットなど、乗馬用品を扱っている店舗や通販でチェックしてみましょう。
揃えたい乗馬用品
こちらでは、実際にどのようなウェアやアイテムが必要なのかご紹介します。
パンツ
乗馬用のパンツはキュロットと呼ばれ、乗馬の正装として決められています。乗馬用のパンツは動きやすいように体にフィットしたものが大半ですが、腰回りだけゆとりがあるタイプのパンツもあります。乗馬ではブーツを履きますので、パンツの裾はブーツに入れやすいようマジックテープで固定できるものが便利です。
ベスト
乗馬は基本的に屋外で行うため、体温調節用にベストがあると便利です。また、初心者のうちは転倒の際に身を守ってくれる「プロテクター」と呼ばれるベストを装着しましょう。クッション素材が入ったベストなので、転倒や馬に蹴られた際に、体を守ってくれます。
ジャケット
秋冬の寒い時期にはジャケットが必要になります。上からベスト(プロテクター)を装着しやすいタイプのジャケットがおすすめです。ライディングジャケットや競技用のジャケットなどを用意しておくとよいでしょう。
シャツ・ポロシャツ
乗馬は紳士なスポーツです。トップスは襟付きのものが好ましいでしょう。春秋冬はシャツ、夏はポロシャツがベストです。そもそも、ポロシャツとは、ポロ競技(馬に乗って行う競技)で着用したことが由来なので、乗馬でポロシャツが着用されることが多いのも納得できます。
ブーツ
乗馬で使用するブーツは、ジョッパーブーツやジョッキーブーツと呼ばれるもので、一般的なブーツとは異なります。乗馬用のブーツは、馬に正確な指示を出すために、足全体にフィットして、なおかつ足首を動かしやすいという特徴があります。また、鐙をしっかりと踏めるような形状になっていることもポイントです。
乗馬体験ではスニーカーや運動靴でも構いませんが、乗馬を続けていくなら乗馬用ブーツの購入をおすすめします。
乗馬を始めるにあたってどのようなウェアを揃えればよいのか理解したところで、ここからは乗馬用品のメンズウェアの選び方やポイントなどについてご紹介します。メンズ用乗馬ウェアといっても、様々な種類がありどれを選べばよいかわからないという方は、ぜひ参考にしてください。
メンズ用乗馬用品を選ぶポイント
こちらでは、メンズ用乗馬ウェアのポイントについて解説します。
動きやすいウェアが基本
先ほどもお伝えしましたが、乗馬スタイルは様々です。日本では一般的にブリティッシュスタイルが基本となっていて、競技に出る際は正装が必要となります。しかし、練習の際は動きやすいウェアを着用するのが基本です。乗馬クラブがブリティッシュスタイルでも、練習の際は正装でなくても構いません。
サンダルは避ける
これから乗馬を始める初心者にとっては、揃えるべき道具がたくさんあります。全部を一気に揃えてしまうと結構な金額になってしまうので、最初の数回はレンタルか普段身につけているウェアを併用しても問題ありません。
しかし、サンダルは危険なので絶対にやめましょう。足を踏み外して転落するということにもなりかねません。乗馬クラブの規定では、サンダルでは騎乗できないことがほとんどです。
サイズが合わないアイテム
ヘルメットやプロテクターなどの身を守るものは、サイズが合っていないと危険です。購入の際は、しっかりとサイズを確認して、自分に合ったものを選びましょう。
派手な色のウェアや小物
蛍光色などの派手なウェアや小物を身につけていると、馬が興奮して暴れだす恐れがあります。そもそも、乗馬用品店には蛍光色のような派手なアイテムは売られていません。できるだけ派手なウェアは控えて、乗馬用品店で揃えるのがおすすめです。
フード付きのウェアやパーカーは避ける
フードが付いたウェアやパーカーは、引っかかる恐れがあり危険なので避けましょう。また、パンツやベスト、ジャケットに関しても、ゆったりとしたオーバーサイズではなく、ある程度体にフィットしたものが好ましいです。
メンズ用乗馬用品の選び方
最後に、メンズ用の乗馬用品の選び方についてご紹介します。
パンツ
乗馬用のパンツは、足首周りをマジックテープで留める「ブリーチタイプ」とマジックテープのない「ジョッパーズタイプ」があります。
ブーツの種類によって選び方が変わり、ロングブーツを選んだ際はパンツの裾をブーツに入れるのでブリーチタイプ、ショートブーツを選んだ際はパンツの裾をブーツの外に出すため、ジョッパーズタイプとなります。
また、初心者は姿勢を保ちやすいように、ヒップから膝の内側にかけて革が当てられたパンツがおすすめです。普通のジーンズを使用する際は、体にフィットしてストレッチの効いたものを着用しましょう。
ベスト
乗馬で使用するベストはプロテクターと呼ばれ、乗馬クラブによっては着用が義務づけられています。乗馬用品のベストは、通常タイプとエアバッグタイプの2種類です。いずれも衝撃を吸収する機能を持っています。
エアバッグタイプは、転倒の際の衝撃によりガスで膨らむベストです。車のエアバッグや、船に乗る際のライフジャケットをイメージするとわかりやすいでしょう。
また、プロテクターではなくても、春秋冬の防寒やファッションとして、シャツやポロシャツに普通のベストを合わせるのもおすすめです。ケーブルニットは、おしゃれでブリティッシュな雰囲気を演出します。フリースのベストは薄手なのに暖かくて機能的です。
ジャケット
ジャケットは、乗馬初心者には絶対に必要という訳ではありませんが、競技に出場するようになると競技用のジャケットが必要になります。将来競技に出場したいという方は練習のときからジャケットを羽織って、雰囲気を盛り上げるのもよいでしょう。また、寒いときの防寒着としてもおすすめです。
シャツ
乗馬ではシャツを着る決まりはありませんが、寒いときに羽織るものとして用意しておくとよいでしょう。チェックのネルシャツやコーデュロイシャツは、ウェスタンな気分を演出してくれるウェアです。
今回は、乗馬の適切な服装やメンズ用の乗馬用品・ウェアの選び方、ポイントをご紹介しました。特に初心者は、動きやすい服装が大切なので、ケガのないようストレッチの効いた素材がおすすめです。
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